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都会の街並みよりも田舎町を再現する方が面白い

農家

鉄道模型とジオラマ制作の醍醐味は、電車が走る街の世界観をゼロから自作出来るというところです。
既製品の模型とは違い、製作者の趣味嗜好を全面に押し出せるのが魅力的なところであり、同じ鉄道模型をベースにしても、十人十色の完成図になるのが面白いポイントです。

近代的なビルが立ち並ぶ都会的な風景をジオラマ制作する方々もいますが、鉄道模型ファンの間ではどちらかというとノスタルジックな雰囲気が味わえる田舎の風景の方が人気です。ビル街よりも田舎街を表現するジオラマの方がアットホームな雰囲気が醸し出せますし、昭和の街並みを再現したノスタルジックな世界観を構築して思い出に浸れます。都会の街並みよりも、田園風景やレトロな街並みが広がる田舎町の方が自由度が高くなるのも長所です。

今現在の街並みをリアルに表現するというよりも、こういった人情味がある風景があれば良いなという理想的な風景を鉄道模型とジオラマを使って再現でき、動物や人の人形などもそれとなく配置する事で、より生きた街の風景を再現することが可能です。都会の街並みに旧型の車両やSLが走っているとどうしても不自然な仕上がりになりますが、田舎町なら自然です。森林が生い茂る里山の風景を再現したジオラマも人気ですし、海辺の港町を再現した風景も人気です。現代人が忘れたわびさび、そして人情とスローライフが表現出来、自分の記憶の片隅にある昭和時代の思い出を再現して他人に見せるというのも楽しいでしょう。

鉄道が世の中に誕生したばかりの英国の街並みを再現するジオラマ制作にも独自の味わいがあります。
小麦畑や開拓途中の山村、緑が豊かな欧州の田舎町の風景を再現すれば、英国製の鉄道模型がより一層引き立ちます。